BLOG 山城屋庄藏
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2020.07.02
3月 月替わりコース【春のいぶき】
つい先日までは寒い寒いと思っていましたが、3月の声を聞くと一気に春を感じる日が多くなって参ります。
南北に長い日本列島では、春を感じるトピックも地域により様々で、北の地域では「雪解け」が多数を占め、それ以外の地域では「お花の便り」「暖かくなる」「日が長くなる」など、冬の終わりのメッセージが多数聞かれます。
しかし、時代のながれでしょうか、最近では「花粉症の始まり」とも囁かれています。
皆様におかれましては、どのような時に「春のいぶき」を感じますでしょうか。
今月のテーマはこの「春のいぶき」をテーマに献立を考案いたしました。
里に、街に、訪れる待ちわびた春を、お皿の中にふんだんに盛り込みました。
先附けは、竹の子のお柿揚げです。この時期まだ貴重な竹の子に、砕いた柿の種の衣を纏わせ揚げました。
残雪をイメージした山椒薫るエスプーマと一緒にどうぞ。
お椀は、胡麻豆腐と蛤のお椀を、ココナツミルクで仕上げました。
練りゴマと本葛を用いて作ったこだわりの胡麻豆腐と、蛤とココナツミルクの香りとの共演をお楽しみください
八寸は、春のイメージの代表格であります山菜を随所に散りばめ、春の訪れを器の中に再現いたしました。
煮物には、桜鱒と浅利、菜の花を配し、春のときめき色の桜餡で仕上げた逸品です
主菜は、鹿児島のブランド豚、茶美豚の幽庵蒸しです。茶葉を混ぜた飼料で、臭みの少ない白豚を柚子と共に蒸し上げ、
柑橘のさっぱりした味に仕上げました。
私ごとではありますが、春といえば「春眠暁を覚えず(しゅんみんあかつきをおぼえず)」が頭に浮かびます。
朝方の寒さが緩み、心地よさについ起きる時間を忘れてしまいがちです。枕草子の「春はあけぼの」もしかりで、
この時期は夜明けが最高に素敵な時間なのかもしれません。
長かった冬の終わりも、もうそこまで来ています。暖かい陽気に誘われて、軽い春の装いで山城屋庄蔵にお立ち寄り下さい。
そして、「春のいぶき」で春の季節を十分にご堪能ください。
皆様のお越しを心よりお待ちしております。
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春のいぶき
先附け 竹の子 お柿揚げ 残雪エスプーマ
惋 物 胡麻豆腐に蛤 ココナッツミルクの香り
八 寸 会津若松身欠鰊
田作りとクルミの飴炊きココナッツフレーク
たらの芽天婦羅 トリュフ塩
こごみ糠漬け
山独活金山寺味噌漬け
春菊とえのきのおひたし
白魚黄身酢和え
煮 物 桜鱒と浅利と菜花 桜餡
口直し セロリと胡椒のソルベ
主 菜 鹿児島県産 茶美豚 幽庵蒸し 独活の金平
食 事 雛ちらし 押し寿司
止 椀 揚げ蕗の薹 赤出汁
デザート ほうじ茶アイス
りんごの赤ワイン煮
3種のフルーツ寒天
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