BLOG 山城屋庄藏
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2022.04.29
【渋谷/和食/個室/割烹】山城屋庄蔵 渋谷の個室で楽しむディナー②
少しずつ春から夏に季節が変化し、旬の食材も夏が旬の食材に変わりつつあります。4月の献立で使用している菜の花や独活、桜鯛は俳句の春の季語としても有名で、俳句を嗜む人にとっては、献立をみただけで春を感じていただけたことと思います。最近もありましたが、今の時期に降る、夕立ちを思わせるような激しい雨のことを“春驟雨(はるしゅうう)”と言います。これも春の季語で、日常にふと感じる以外なことが「春」を伝えてくれているのだと少し得をした気分になりました。
今だけしか味わえない春の献立、コース後半のご紹介です。
煮物は飯蛸のリゾーニ。リゾーニとは米粒の形をしたパスタの一種で、ギリシア料理やトルコ料理でも使われています。ふっくら柔らかく丁寧に炊きあげました。菜の花を添えた春らしい一品です。
主菜は春の薬味として知られる木の芽を使用した「とんかつ」をどうぞ。木の芽は山椒の若葉を指しますが、香りがとてもよく、少し辛みもあるので香辛料としても使われます。ジューシーで柔らかいお肉を香り豊かな木の芽味噌でご堪能下さい。
続く食事は、春の魚=鰆をのせた炊き込みご飯をご用意しました。食事に良く合う赤出汁はムール貝を使用し、旨味たっぷりに仕上げています。
春の献立最後のデザートは、花まつりで親しまれている甘茶を使用した甘茶団子と苺のギモーヴ、山城屋庄藏定番のほうじ茶アイスです。優しい甘みの甘茶団子がコースを締めくくります。今月は花まつりにちなんで甘茶をご用意いたしましたが、来月は1年に1度訪れる新茶の時期=八十八夜が訪れます。立春から88日数えた5月2日前後にあたるのが八十八夜で、お茶の旬ともいえるこの時期の日本茶は栄養価も高く、さわやかな香りと奥深い味わいが魅力です。山城屋庄藏の定番「ほうじ茶アイス」に使われているほうじ茶は茶葉を焙煎したもの。独特の香ばしさとあっさりした口当たりが食事中のお茶に向くため、京都の料亭では和菓子とともにほうじ茶が出されることが多いです。山城屋庄藏で人気のほうじ茶アイスをお茶の時期にぜひお召し上がりください。
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