BLOG 山城屋庄藏
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2022.09.01
【渋谷/和食/個室/割烹】山城屋庄蔵 渋谷のディナーは個室でおしゃれに①
9月になり季節は秋への移ろいをみせています。秋を表す季語は沢山あり、そのひとつに今月のテーマである「桐一葉」という言葉があります。“一葉落ちて天下の秋を知る”と淮南子に詠まれ、大きな桐の葉が音をたてて落ちると秋になったことを実感する、という秋の季感を表わす言葉です。桐は、他の木に比べて早く葉が落ちるのが特徴で、他の植物よりも一足早く秋の到来を感じることが出来ます。
それでは秋を感じる今月のコース料理のご案内です。
先附は「菊菜 菊花 もってのほか お浸し 刻み鱧」をどうぞ。9月に行われる「重陽の節句」は、菊を用いて不老長寿を願うことから別名「菊の節句」といいます。お料理にも黄色と紅紫色の鮮やかな2種の菊を使用しました。秦の始皇帝が菊を愛でたという宮殿の名を与えられた「阿房宮(あぼうきゅう)」と、天皇の御紋である菊の花を食べるとは“もってのほか”という由来の「もってのほか」です。それぞれ食感の違う大人の味わいをお楽しみください。
椀物は、散らした秋桜が美しい鯛潮汁です。鯛の旬は春と秋の2回訪れ、秋の鯛は「紅葉鯛」と言って脂がのった「身」が特徴です。風味豊かなお出汁とたっぷり乗った脂が身体に染みわたります。続く八寸は、収穫を感謝する日「十五夜」をイメージして秋の彩りを盛り込みました。フォアグラ鋳込みを包んだ月見団子に、秋茄子を使用した豆乳寄せ、銀杏のぬか漬けです。ススキに見立てた揚げえのき、タイ料理のプーパッポンカリーを模した「鱧っこパッポンカリー」はワインが美味しく飲める一品です。
秋になると“食欲の秋”という言葉を良く聞きますが“食欲の秋”には諸説あります。日光に当たる時間が減り“幸せホルモン”のセロトニンの分泌が減るため、糖質やたんぱく質を摂取して脳内のセロトニンを補おうとする説、基礎代謝を上げるために沢山のエネルギーを必要とする説、そして美味しい食材が出回るからという説など様々です。でも、その中でも一番有力なのは、秋は果物や穀物などさまざまな食材が旬を迎えるため、旬の美味しいものを食べる機会が増すからという説だそうです。秋は多くの農作物の収穫時期で、田んぼも畑も、収穫の最盛期を迎えます。また、秋に採れる食べ物は、夏の暑さを乗り越え旨味をたっぷりと蓄えているためほかの季節に比べて美味しいので、秋のはじまりを山城屋庄藏のコース料理で味わっていただきたいと思います。
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