BLOG 山城屋庄藏

• 2021.11.27

  【渋谷/和食/個室/割烹】山城屋庄蔵　渋谷で個室ランチをゆっくりと

  先日、神社の近くを通りかかった際に晴れ着姿の子供を見かけました。幸せそうな笑顔で千歳飴を持っている様子が自分の頃と重なりとても懐かしく感じました。
  千歳飴は江戸時代に流行した「千年飴」が始まりとされています。千歳飴には「千年」という長い年月の意味があるとともに、細く長い形状、また縁起の良い紅白それぞれの色で着色されていることから長寿の願いが込められています。
  それでは、子供たちの健やかな成長を祈願して作ったコース後半のお献立をご紹介します。

  
  蒸し物は低温調理でふっくら仕上げた紅葉鯛です。縁起物とされる鯛ですが、鱗（うろこ）に赤みが増した紅葉鯛は、まるで木々が色づくような色合いをしています。冬を迎えるため栄養を蓄えた身は脂乗りが良く、漁師達にも旨いと好まれるほどです。大葉ジェノベーゼソースとあわせてどうぞ。
  続く主菜は、「マグレカナール鴨赤ワイン煮」です。マグレカナールとはフォアグラのために飼育された鴨で、胸肉にはフォアグラの芳醇な香りが移ります。フランスペリゴール産の上質なフォアグラも一緒にお楽しみください。
  食事には、繊細なひと手間とあしらしいの美しさが華やかなちらし寿司をご用意しました。ハレの日に親しまれるちらし寿司は、お祭りや節句のおもてなしに賑わいを添える大事な一皿です。

  
  2013年にユネスコ無形文化遺産に登録された和食は、年中行事と密接な関わりがあり、日本の文化を語る上でも欠かせない要素のひとつになりました。自然の恵みに感謝するとともに、家族の絆を深める役割も担ってきた食文化は、未来に向かう子供への贈り物であり、季節や自然の移ろいを知るための大事な存在です。