BLOG 山城屋庄藏

• 2022.06.18

  【渋谷/和食/個室/割烹】山城屋庄蔵　渋谷で味わうおしゃれな和食①

  関東も梅雨入りし、毎日不安定な天気が続いています。今月のテーマ「五月雨月」とは、6月に降る雨＝梅雨を表す言葉で、陰暦5月の異称です。また「五月晴れ」には、5月のよく晴れた日という意味のほかに、五月雨の晴れ間＝梅雨の晴れ間という意味もあります。
  梅雨時期は梅の実が熟す頃でもあり、ジメジメしたこの時期は梅のクエン酸が疲労を回復し、疲れにくい身体をつくってくれます。酸っぱいと感じた時の唾液の分泌が食欲も増進させるので、まさに今が最強の食材です。
  それでは、梅雨の時期を涼やかに華やかに乗り越える今月のお料理をご紹介します。
  
  先附は、キラキラしたジュレが鮮やかな「冷たいエスカルゴ」です。涼しげな見た目と、ひんやりとした口当たりが身体に“涼”を運びます。ふんわりと広がる出汁の味わいが、冷たいすり流しと良く合う一品です。
  椀物は、目で楽しめるお椀「紫陽花椀」にしました。梅雨の時期に咲き誇る紫陽花を表現しています。ふっくらとした真丈とパステルカラーのお出汁をお楽しみください。
  八寸は初夏を思わせる緑の中に、梅や時雨煮など梅雨にまつわるお料理をご用意しました。牛すじの時雨煮は八角を効かせて大人の味わいに、つる菜のお浸しにはワインにも良く合うブルーチーズを使用しています。鯵の叩きは梅をほのかに感じる煎り酒ゼリーでどうぞ。
  
  夏本番を迎える直前の6月は、ミネラルやビタミンが豊富な夏野菜や魚などが出始める時期です。旬の食材は鮮度が良く、旬ではないときに比べて栄養価が3倍もアップすると言われているので身体によいことばかりです。梅雨の時期は体調を崩しやすく苦手な方も多いと思いますが、四季があるからこそ旬の食材を食べることが出来ます。季節の移ろいを楽しみながら、食することも大いに楽しんで梅雨時期を乗り切りましょう。
  次回は、コース後半の「五月雨月」お献立をご紹介します。