BLOG 山城屋庄藏

• 2022.08.01

  【渋谷/和食/個室/割烹】山城屋庄蔵　渋谷のディナーはおしゃれな和食で

  お盆が終わり少し涼しくなるかと思えば、連日のように猛暑が続いています。今の時期は、胡瓜やトマト、茄子など身体を冷やす食材が旬の食材として出回りますので、ぜひ積極的に召し上がってください。今月のテーマは「夏祭り」です。暑い夏でも浴衣で涼やかに、祭礼中での懐かしい人との再会や縁日を楽しむことを思い描きながら、献立を考えました。
  夏祭りの屋台の味を京くずし割烹にするとどうなるのか？一品一品楽しみながら召し上がって頂きたいと思います。
  
  先附は鬼灯（ほおずき）をご用意しました。お盆では鬼灯の果実を死者の霊を導く提灯に見立て、枝付きで精霊棚（盆棚）に飾ります。まさに“鬼灯”という字の通り、お盆に先祖が帰ってくるとき目印となる提灯の代わりになったことが由来です。続く椀物はグリーンアスパラのすり流しをどうぞ。アスパラガスにはアスパラギン酸という疲労回復の栄養素が含まれています。体内のエネルギー代謝を活発にする作用があるので、今の時期に最適です。甘さとほろ苦さを備えた和風のポタージュに仕上げました。八寸はまさに縁日の屋台です。お好み焼きやチョコバナナ、玉蜀黍（とうもろこし）など、夏祭りで並ぶ代表的なメニューを割烹風に調理しました。ワクワクするような屋台の味を童心に帰ってお楽しみください。

  夏祭りといえば盆踊りと同様に、縁日の屋台が欠かせないものです。江戸時代には路上営業の屋台が始まり、握り寿司や天ぷらといったすぐに提供できる食べ物が提供されていました。現在では縁日屋台の他に各地で様々な屋台が開かれ、飲食を楽しむ人たちが賑わいを見せています。食事は栄養を摂るために必要なものですが、家族や仲間と一緒に楽しむことで、
  それ以上に大事な時間に代わります。味を楽しむことはもちろんですが、共有して分かち合う喜び、一緒の時間を過ごす喜び、また作り手として食べてもらう喜び、食事には様々な喜びが詰まっています。山城屋庄藏では食事でつながるご縁を大切に、これからも心を込めておもてなしいたします。